おすすめテーマ

WordPress は無料で利用できる質の高いテンプレート(テーマ)の数が多いことが特徴です。WordPressインストール直後は4つほどのテーマが使えますが、それ以外にも多くの無料テンプレート(テーマ)が配布されています。こちらでは、おすすめのテンプレート(テーマ)を紹介していきます。

8.1 テーマを選ぶ際のポイント

初心者がWordPressのテンプレート(テーマ)を選ぶポイントをいくつかに分けて説明していきます。

◎利用目的

利用目的により、デザイン・レイアウトは大きく変わります。そのため、適切なテンプレート(テーマ)を選択しなければなりません。

ブログの場合

  • 訪問者が新規の投稿記事を見やすいか
  • 訪問者が過去の記事を検索しやすいか
  • 管理者が更新しやすいか

企業サイトの場合

  • 企業のイメージに合うデザインとレイアウトか
  • 管理者が多くの情報を整理できるか(会社情報や商品情報など )
  • 管理者が機能を拡張しやすいか(カテゴリー・ページ・メニューなど)

ランディングページ(以下LP。商品やサービス販売などの専用ページ)の場合

  • 訪問者が買う気になるか
  • 管理者が宣伝文や画像(写真やイラスト)を配置しやすいか
  • アクセス数を増やしやすい仕組み(検索エンジンへの最適化対策)があるか

◎セキュリティ

安心して導入し、使い続けることができるかは非常に重要です。訪問者に迷惑をかけないように、十分に留意しなければなりません。

導入方法のポイント

以下の2つの方法以外、たとえば制作者サイトからは導入しないほうが望ましいです。

  • WordPressの管理画面で、「外観」→「テーマ」→「テーマを追加」で導入する
  • WordPress公式の配布サイトからプログラムをダウンロードし導入する

バージョンアップ(プログラム不具合の改良など)に関するポイント

  • そもそも更新されているか(まったく無いのはあやしい)
  • バージョンアップの更新履歴が公開され、その内容に不思議なことはないか
  • 大幅なバージョンアップのさいはその理由を確認する

その他の留意すべきポイント

  • 日本製が無難
  • 文字化けなどの不具合も要確認

◎サポート情報と対応

トラブル時に、頼れる情報があるかを見極める必要があります。良いことも悪いことも、盛んに公開されていることが望ましいでしょう。導入事例の多さも判断基準になります。

導入事例の多さ

  • 検索エンジンで検索して、多くの結果が表示されるか(たくさん紹介されているか)
  • 日本語記事での評判が多いか(文字化け対策など)
  • サポートは有料か

トラブル時

  • マニュアルが充実しているか(動画がついているとわかりやすい)
  • 様々なトラブル事例とその解決方法が公開されているか
  • 問い合わせ窓口と仕組みがあるか
  • サポートは有料か
  • 多くのバージョンアップがされているか

◎シンプルさ

目的や機能が絞られていて、操作が難しくないかがポイントです。

デザインに関するポイント

  • 訪問者がページの利用に集中できるか
  • 訪問者が迷わないか(全体の構成に統一のルールがあるか)
  • 管理者がすぐに操作できるか(過剰な管理機能がないか)

ページの動作性に関するポイント 注1)

  • 余分な機能がないか
  • 訪問者がストレスを感じないページ表示速度か
  • 管理者がスピードアップのための改善ができる仕組みがあるか

注1) 測定サイトについて

代表的な測定サイトは下記の2つです。点数が表示されるので、客観的に把握できます。

  • Page Speed Insights
  • GTmetrix

◎その他

  • 商用利用可能か(企業サイト用の場合は必須)
  • 制作者の著作権表記が不要か(必要の場合はウェブ管理者と紛らわしいため、できれば避ける)
  • 将来のステップアップのさいに、無料版から有料版に移行ができるか

(例)海外のテーマで、タイトルにLiteが付いている場合は、有料版(Pro版)あり

  • 安定しているか
  • SEO(検索エンジン対策への最適化)対策に強いか
  • スマートフォンに対応しているか(レスポンシィブ対応か)

8.2 プロが選ぶテーマ10選

筆者がおすすめするテンプレート(テーマ)と、その大まかな基準をまとめました。選ぶさいの参考にご利用ください。なお、総合評価(平均点)の高い順番に掲載しています。カッコ内の文は公式サイトからの引用です。

1. STINGER PLUS+ (旧バージョンSTINGER5)

基本情報

  
公式サイトURLhttp://wp-fun.com/
ダウンロード先http://wp-fun.com/dl/ (WordPress公式には無い)
制作会社(国名)個人 (日本)
料金 (有料/無料)無料
主な対象 (法人/個人)法人/個人
主な用途 (ブログ/サイト/LP)「ブログからアフィリエイト、ビジネスホームページまでALL IN ONE」
サポートメールフォームとフォーラム(FAQ)

5段階評価

項目名評価備考
信頼性5多くのユーザー情報が公開されている
扱いやすさ (難易度)5・マニュアルページが充実している。特に下記総合サイトが優れている。(https://manualstinger.com/mokuzi/)
・「出来る限りプラグインは不要に。デフォルトで様々な必要機能を標準装備」
見やすさ5非常にシンプル
スマートフォン対応5対応
デザイン性4オーソドックス
カスタマイズのしやすさ5・「色々な箇所のカラーや表示を細かくカスタマイズ」
・非常に多くのカスタマイズ情報が公開されている
集客のしやすさ5「SEO対策やアクセスが増えるTipsを予め詰め込んだ」
更新頻度51か月に2~3回(公式サイト NEWSより)

2. Xeory

基本情報

  
公式サイトURLhttps://xeory.jp/
ダウンロード先サイト型テーマ https://xeory.jp/template/xeory-extension/
ブログ型テーマ https://xeory.jp/template/xeory-base/
制作会社(国名)株式会社ルーシー (日本)
料金 (有料/無料)無料
有料のカスタマイズサービスあり
主な対象 (法人/個人)法人/個人
主な用途 (ブログ/サイト/LP)ブログ/サイト/LP
サポートメールフォームとよくある質問ページ
備考有名サイトの「バズ部」の運営会社

5段階評価

項目名評価備考
信頼性5老舗サイト「バズ部」のノウハウが凝縮している
扱いやすさ (難易度)5・マニュアルページが充実しており、
インストール方法だけでなく、その後の効果的な活用方法(記事の作成方法やSEO)について詳しい
見やすさ5非常にシンプル
スマートフォン対応5対応
デザイン性5落ち着いたイメージ有
カスタマイズのしやすさ5あらかじめ2テーマが用意され、さらに事例を多く紹介
集客のしやすさ5「コンテンツマーケティングのためのWordPressテーマ」
更新頻度4前回は2016年4月

3. 賢威 ver.6.2 / 7 (有料)

基本情報

  
公式サイトURLhttp://www.seo-keni.jp/
ダウンロード先http://www.seo-keni.jp/
制作会社(国名)株式会社SEMライダー (日本)
料金 (有料/無料)有料 24,800円(税込)
主な対象 (法人/個人)法人/個人
主な用途 (ブログ/サイト/LP)ブログ/サイト
サポートメールフォームとユーザー対象「賢威フォーラム」(5万件以上の記事)
備考アフィリエイト(成功報酬型広告)が多く展開されている

5段階評価

項目名評価備考
信頼性5圧倒的な知名度
扱いやすさ (難易度)5初心者から上級者向け
見やすさ5シンプル
スマートフォン対応5対応
デザイン性5カラーバリエーション豊富
カスタマイズのしやすさ5初心者が細かに調整しやすい
集客のしやすさ5SEO効果大
更新頻度59年間で大きなバージョンアップが7回以上あり(無償)
その他4他に比べると料金が割高

4. Simplicity2

基本情報

  
公式サイトURLhttps://wp-simplicity.com/
ダウンロード先https://wp-simplicity.com/downloads/downloads2/
制作会社(国名)個人(日本)
料金 (有料/無料)無料
主な対象 (法人/個人)個人
主な用途 (ブログ/サイト/LP)ブログ
特徴・SEOがあらかじめ実施済
・SNS(FacebookやTwitter)への対応があらかじめ実施済
サポートメールフォームとフォーラム(FAQ)

5段階評価

項目名評価備考
信頼性4・情報が細かくまとめられている
・個人で活発に運営している印象あり
扱いやすさ (難易度)5マニュアルが非常にていねい
見やすさ5非常にシンプル
スマートフォン対応5対応
デザイン性5非常にシンプルで、あっさりしている
カスタマイズのしやすさ5関連情報が多い
集客のしやすさ5SEO対策が充実
更新頻度51か月に3~4回(公式サイト NEWSより)

5. BizVektor (ビズベクトル)

基本情報

  
公式サイトURLhttps://bizvektor.com/
ダウンロード先https://bizvektor.com/about/download/
制作会社(国名)株式会社ベクトル (日本)
料金 (有料/無料)無料
有料のカスタマイズサービスあり
主な対象 (法人/個人)法人
主な用途 (ブログ/サイト/LP)サイト/ブログ
特徴「管理画面からの設定だけで簡単に高品質な企業や店舗などのビジネス向けホームページが作れる」
サポートメールフォームとフォーラム(FAQ)

5段階評価

項目名評価備考
信頼性5有名なテンプレート(テーマ)のひとつ
扱いやすさ (難易度)4やや難しい
見やすさ5非常にシンプル
スマートフォン対応5対応
デザイン性4・シンプル
・トップページにスライドショー設置可能(プラグイン不要)
カスタマイズのしやすさ4・「デザインパターンや色を自由に設定」
・設定マニュアルは非常に充実
・多くの情報が公開されている
集客のしやすさ5「ビジネスサイトに必要な機能は実装済み」
更新頻度51か月に2~3回(公式サイト アップデート情報より)
その他5書籍「いちばんやさしいWordPressの教本」で使用されているテーマ

6. WordPress 公式年間テーマ(日本語ローカルサイト)

2016年の名称はTwenty Sixteenです。

基本情報

  
公式サイトURLhttps://ja.wordpress.org/themes/twentysixteen/
ダウンロード先インストール時にあらかじめ同梱
制作会社(国名)WordPress.org (日本語ローカル)
料金 (有料/無料)無料
有料のカスタマイズサービスあり
主な対象 (法人/個人)法人/個人
主な用途 (ブログ/サイト/LP)ブログ
特徴・すべてのテンプレート(テーマ)の基本
・毎年1本ずつ公開されている
サポート公式情報はTheme Forums (英文)

5段階評価

項目名評価備考
信頼性5公式のため安心して利用できる
扱いやすさ (難易度)5初心者向け
見やすさ5非常にシンプル
スマートフォン対応5対応
デザイン性3基本に忠実で、派手さはない
カスタマイズのしやすさ5多くのユーザーが関連情報を公開している
更新頻度4不定期にバージョンアップしている

7. Sydney

基本情報

  
公式サイトURLhttp://athemes.com/theme/sydney/
ダウンロード先http://athemes.com/theme/sydney/ またはWordPress管理画面
制作会社(国名)aThemes (海外、国名不明)
料金 (有料/無料)無料 (有料版はSydney Pro $49)
主な対象 (法人/個人)法人
主な用途 (ブログ/サイト/LP)サイト/LP
特徴・LP制作が手軽に制作できる
・WordPress公式サイトでのダウンロード数は9万以上で上位
サポートフォーラム(英語)
備考プラグインPage Builder by SiteOriginと連携し、ドラックアンドドロップでデザイン・レイアウトを制作できる(通常のWordPressの機能を大幅に拡張している)

5段階評価

項目名評価備考
信頼性4日本での紹介は少ない
扱いやすさ (難易度)3・英語とPage Builder by SiteOriginに慣れる必要がある
・慣れるとLPがサクサクできる
見やすさ5情報がわかりやすく、整理したレイアウトができる
スマートフォン対応5対応
デザイン性5オーソドックスなLP
カスタマイズのしやすさ3テンプレート(テーマ)独自の管理画面で細かく指定可能

8. テンプレートキング

基本情報

  
公式サイトURLhttps://www.templateking.jp/
ダウンロード先https://www.templateking.jp/wordpress/website/
制作会社(国名)ファーストサーバ株式会社 (レンタルサーバー業者)
料金 (有料/無料)無料
主な対象 (法人/個人)法人
主な用途 (ブログ/サイト/LP)サイト
特徴 
サポート利用マニュアル、FAQ、活用ガイドがあるが問い合わせは受け付けていない

5段階評価

項目名評価備考
信頼性5有名なテンプレート(テーマ)のひとつ
扱いやすさ (難易度)5あらかじめ目的(会社案内など)や業種を特定しているため、すぐに制作にとりかかれる
見やすさ5非常にシンプル
スマートフォン対応5対応
デザイン性3シンプル、オーソドックス
カスタマイズのしやすさ3・利用マニュアルがわかりやすい
更新頻度34か月に1回程度のバージョンアップ(公式サイト テンプレート更新履歴より)

9. Zerif Lite

基本情報

  
公式サイトURLhttp://themeisle.com/themes/zerif-lite/
ダウンロード先http://themeisle.com/themes/zerif-lite/ またはWordPress管理画面
制作会社(国名)Themeisle (米国)
料金 (有料/無料)無料 (有料版はZerif Pro $99)
主な対象 (法人/個人)法人/個人
主な用途 (ブログ/サイト/LP)LP
特徴・One Page Theme
・WordPress公式サイトでのダウンロード数は17万以上で上位
サポートマニュアルとフォーラム(FAQ)は英文だが、非常に充実している

5段階評価

項目名評価備考
信頼性4日本での紹介は少ない
扱いやすさ (難易度)3項目名(英語)に文章を入れていけば、比較的容易に制作できる
見やすさ5情報がわかりやすく、整理してレイアウトできる
スマートフォン対応5対応
デザイン性5オーソドックスなLP
カスタマイズのしやすさ4WordPressの既存の管理画面で操作

10. クラウドテンプレート

基本情報

  
公式サイトURLhttp://c-tpl.com/
ダウンロード先個別ページ
制作会社(国名)株式会社クラウドナイン (日本)
料金・各種4,980円程度
主な対象 (法人/個人)法人
主な用途 (ブログ/サイト/LP)サイト
特徴・「ホームページ制作会社も使える高品質なテンプレート提供」
・WordPressのテンプレート(テーマ)は1,500種類以上
サポート簡単な、よくある質問のみ
特徴独自に、制作会社向けサービスを行っている

5段階評価

項目名評価備考
信頼性4テンプレート(テーマ)の販売数の多さから信頼性があるできる
扱いやすさ (難易度)4商品マニュアルなし
見やすさ4シンプル
スマートフォン対応3商品マニュアルなし
デザイン性4シンプル
カスタマイズのしやすさ3代行サービスあり