〜Gmailで送受信する方法〜
1. はじめに
これまでの記事(その1・その2)では、フリーランスや副業で活動されている方に向けて、独自ドメインメールの重要性や、Xサーバーでのメールアカウント作成・テスト送信までを解説してきました。
今回はその続編として、こちらをご紹介します!
- Gmailとの連携方法(受信・送信)
- Xサーバー側の自動転送設定
- Gmailでの署名設定
2. Gmailで独自ドメインメールを「受信」する
- Gmailの「設定」画面(アカウントとインポート)
- 「メールアカウントを追加」ポップアップ画面
- POP3サーバー情報入力画面
2-1. Gmailの設定「アカウントとインポート」へ
Gmailを開いたら、右上の歯車マーク →「すべての設定を表示」→「アカウントとインポート」タブへ移動します。


2-2. 「メールアカウントを追加」
「他のアカウントでメールを確認」セクションにある「メールアカウントを追加」をクリックし、以下の情報を入力します。
- メールアドレス:Xサーバーで作成したもの(参考:その2)
- ユーザー名:メールアドレスと同じ
- パスワード:Xサーバーで作成したメールサーバー用のもの
- POPサーバー:自動入力されます(※管理画面で確認できます)
- ポート番号:110
- メールのラベル付け:ONにしておくと管理がしやすくなります



3. Gmailから「独自ドメインメールで送信」する
- 「他のメールアドレスを追加」ダイアログ
- SMTP設定入力画面(ポート/暗号化設定)
- Gmailの「送信元アドレス」選択画面(送信時)
3-1. 「別のメールアドレスを追加」から送信設定
同じ「アカウントとインポート」タブ内の「名前」欄 →「他のメールアドレスを追加」をクリックします。

- 名前:表示名(本名や屋号)
- メールアドレス:Xサーバーで設定したもの
- SMTPサーバーを使用 → 以下を入力:
- SMTPサーバー:ドメイン
- ポート:465(SSL)または 587(TLS)
- ユーザー名:メールアドレス
- パスワード:メールアカウントのパスワード
- 「アカウントを追加」をクリック後、確認メールが届くので、コード入力 or リンククリックで承認完了


4. 自動転送設定(Xサーバー側)
- Xサーバーのサーバーパネル → メール設定画面
- 「転送設定」入力フォームと保存後の確認画面
4-1. サーバーパネル → メール → 転送設定
Xサーバーのサーバーパネルにログインし、「メール」→「メールアカウント一覧」→対象ドメインの「転送設定」をクリック。
- 転送先にGmailアドレスを入力
- 「メールボックスに残す」にチェックを入れておくと、Xサーバー側にもバックアップが残るため安心です


4-2. テスト送信で確認
Gmailに届くか、すぐにテストしておきましょう。迷惑メールフォルダも要確認です。
5. SPF・DKIM・DMARC の確認と補足
- Gmailで送信した後、「メールの詳細」→「認証結果」を確認し、SPF / DKIM / DMARC が「PASS」になっているか確認しましょう。
- 万一「none」や「fail」になっている場合は、XサーバーDNS設定で以下のようなTXTレコードを追記します:
v=spf1 include:xsrv.jp ~all
v=DMARC1; p=none; rua=mailto:yourmail@yourdomain.com
- DKIMについては、Xサーバー側が自動で設定しているため、原則操作不要です。
6. よくあるエラーと対処法
- POP受信の遅延※
→ GmailはPOP受信を15〜60分間隔で実行するため、リアルタイム反映はされません。
→ 対処法:Xサーバー側で「自動転送設定」を併用し、即時性を補うようにしてください。 - SMTP認証エラー
→ ポート番号とSSL/TLSの設定不一致、またはユーザー名・パスワードの入力ミスが主な原因です。
→ 対処法:以下の設定例を確認のうえ、再設定してください。
SMTPサーバー:ドメイン
ポート番号:465(SSL) または 587(TLS)
ユーザー名:メールアドレス
パスワード:メール作成時に設定したもの
- 転送ループに注意
→ Gmailで返信する際、「常に返信元のアドレスを使う」設定にしておかないと、ループの原因になることがあります。 - 「なりすまし警告」が出る
→ SPFまたはDMARC未設定が原因。DNS設定を確認しましょう。
※POP受信の遅延について
このように一定間隔で情報を取りに行く動作を「ポーリング」と言います。
Gmailでポーリングを手動実施する場合は、
設定>すべての設定を表示>アカウントとインポート
該当アカウントの「メールを今すぐ確認する」をクリックしましょう。
今回は、Gmailを使って独自ドメインメールを送受信する方法を中心に解説しました。
引き続きよろしくお願いいたします!